「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」

滋賀県立美術館
1月17日開始

アーティスト

笹岡由梨子
グランフロント大阪の南館せせらぎテラスで時を刻む《MUSE》(2025年~)、東京の表参道交差点で愛を歌い上げた《LOVERS》(2024年)など。あなたがどこかで一度でも、笹岡由梨子の作品を目にしていたら、生涯忘れることはないかもしれません。笹岡の作品は、それほどまでにエネルギッシュで、魅力的な、唯一無二の世界観を持っています。

笹岡由梨子は1988年、大阪府生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート領域満期退学。京都府文化賞奨励賞(2020年)、咲くやこの花賞(2020年)、Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展最優秀賞など、受賞多数。現在、滋賀県を拠点に活躍しています。

笹岡は2011年から映像を用いて作品を制作しています。笹岡の作品には、自身が演じたり、あるいは顔や身体の一部を流用したりしたキャラクターたちが登場します。これらの少し不気味でコミカルなキャラクターたちは、初期の作品では映像の中にしか存在しませんでした。しかし、近作では立体物として存在するキャラクターの目や口が映像にすげ替わるなど、作品における映像とキャラクターの関係は逆転しつつあります。

そして、そのキャラクターたちは笹岡が自作した歌を歌っています。マーチの曲調に乗せられているのは、それぞれの作品が持つ「愛」や「家族」といったテーマに向けた、笹岡のシンプルで力強いメッセージです。
加えて、笹岡の作品に特徴的なのは、現実と区別がつかないような仮想現実の映像が溢れる現代において、あえて編集のノイズを残していることです。これは、絵画における筆のタッチに通じ、笹岡は映像における絵画的なものへアプローチしようとしています。

滋賀県立美術館では、笹岡由梨子の美術館での初めての個展として、「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」を開催します。本展では、最初期の作品から近年発表された近作、そしてこの展覧会のために制作された新作の展示を通して、笹岡の作品における、映像とキャラクターの関係性とその変遷に迫ります。
少し不気味なキャラクターたちが真摯に愛を歌うパラダイスが連なる、仄暗い展示室のダンジョン。笹岡由梨子の作品世界に、足を踏み入れてみませんか。

スケジュール

2026年1月17日(土)〜2026年3月22日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料一般 1300円、大学生・高校生 900円、中学生・小学生 700円、未就学児・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.shigamuseum.jp/exhibitions/9884/
会場滋賀県立美術館
https://www.shigamuseum.jp/
住所〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
アクセスJR琵琶湖線瀬田駅南口より帝産バスまたは近江鉄道バス(「滋賀医大」「大学病院」行き)「文化ゾーン前」下車徒歩5分
電話番号077-543-2111
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