美術評論家連盟 公式サイト
美術評論家連盟の会長に、齊藤泰嘉が1月1日付で就任した。前会長を4年間務めた四方幸子の満期終了に伴い交代となる。
美術評論家連盟は1954年に結成。日本における美術評論家の団結をはかるとともに、国際的に協力し、造形文化の発展に寄与することを目的とする。現在は約200名の会員を擁する。
齊藤は1951年山口県生まれ。東京都美術館や東京都現代美術館で学芸員を歴任し、東京都現代美術館の開館記念「アンソニー・カロ展」(1995)を担当するなど、様々な展覧会を企画。1980年代半ばに美術評論家連盟に所属し、事務局次長をつとめるとともに、『美術手帖』や『三彩』などで展評欄を担当、評論活動を開始した。1996年、筑波大学芸術学系助教授に就任、2005年から同学教授、2017年に同学名誉教授。福岡県出身の実業家・慈善家であり、東京都美術館の“生みの親”と呼ばれる佐藤慶太郎に関する研究に長年取り組んでいる。
就任に際して公開した文章にて、これからの連盟について以下のように綴っている。
異世代異業種の会員が集まるこの美術評論家連盟ならではの内部交流のみならず、さらに連盟の外部の皆様との情報交換も必要ではないでしょうか。例えば、クリティック、キュレーター、コレクターの3C交流は、国際的にも行われているところですが、日本の美術界の発展のため、美術評論家連盟が、名誉外部会員制度等の検討を行うことを通じて、お互いにお互いを必要としている美術関係者の出会いの場(サロン)を設けることなどを考えても良いのではないでしょうか。(「鉄腕アトムの瞳」、美術評論家連盟公式サイトより)
略歴(美術評論家連盟サイトより)
1951年 山口市に生まれる
1974年 慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業
1977年 慶應義塾大学大学院博士課程中退、北海道立近代美術館学芸員
1980年 東京都美術館学芸員
1994年 東京都現代美術館学芸員
1996年 筑波大学芸術学系助教授
2003年 博士(芸術学)(筑波大学)
2005年 筑波大学芸術学系教授
2017年 筑波大学名誉教授
担当展覧会:子どもと親の美術館-かく・ぬる展1980年、今日のイギリス美術展1982年、現代美術の動向Ⅱ1960年代-多様化への出発展1983年、ヘンリー・ムーア展1984年、ジョナサン・ボロフスキー展1987年、アンソニー・カロ展1995年
著書:『ロマン派の石版画』(共著)岩崎美術社、1981年、『佐伯祐三』新潮社、1997年、『佐藤慶太郎伝-東京府美術館を建てた石炭の神様-』石風社、2008年
翻訳:デイヴィッド・ホックニー『僕の視点-芸術そして人生』美術出版社、1993年
なお、歴代の美術評論家連盟会長は以下の通り。
1954~55年 土方定一
1956~59年 富永惣一
1960~63年 瀧口修造
1964~65年 富永惣一
1966〜73年 山田智三郎
1974〜82年 岡本謙次郎
1983〜86年 東野芳明
1987〜94年 河北倫明
1995〜98年 本間正義
1999〜2008年 針生一郎
2009〜11年 中原佑介
2012〜17年 峯村敏明
2018〜19年 南條史生
2020〜21年 林道郎
2022〜25年 四方幸子