現役アーティスト、アートワーカーの契約にまつわる悩みを解決！「美術・工芸の現場ではたらく人のための契約レッスン」が1月中旬から開講

アート業界で働く人のための「契約」講座

「支払いが適切に行われなかった」「契約内容で不利な立場に置かれた」という相談が、他分野の約2倍にのぼるという美術や工芸の現場。「美術・工芸の現場ではたらく人のための契約レッスン」は、美術・工芸分野のアーティストやアートワーカーを対象に、法律家とともに、楽しく契約について学ぶことができる講座だ。

講座内容は、弁護士による講義や、ゲストを迎えたトーク、ゲーム形式の模擬交渉ワークショップなど。来場者には文化庁による「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン（検討のまとめ）」をもとにした、ガイドブックが配布される。

ガイドブックを含む全体監修を担当するのは、文化芸術分野を得意とするシティライツ法律事務所。同書はつぎの2部構成となっている。前編では、「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン（検討のまとめ）」と実際の契約手続きフローをベースに、契約書の条項に沿って内容とチェックポイントを解説。後編には、同事務所弁護士の水野祐や、アーティストのやんツーをはじめとする現場で活躍するアーティスト／ワーカー同士の対談・コラム、Q&A方式で学ぶトラブル事例などが掲載される。また、同ガイドブックのPDF版は、ウェブ上で無料公開される予定だ。

参加費は無料！ 誰でも参加できるオンライン講座も開講

今回の講座は東京・金沢・名古屋・京都の4都市で実施。参加費はどの会場でも無料となっている。各地の状況やニーズに寄り添うため、地域のクリエイターとのネットワークをもつパートナーや会場、法律専門家と連携しながら開催される。また、4都市以外全国のアーティストやアートワーカーにも参加しやすいよう、オンラインでの開講も予定されている。

オンラインでの講座は、1月16日（金）、30日（金）の2回開催。彫刻家・評論家として活動する小田原のどかをファシリテーターとして迎え、ゲストにはアーティストのたかくらかずき（16日）、牟田陽日（30日）がラインアップされている。現在はオンライン回のみ予約を受付中。12月25日（木）12時からは東京・金沢・名古屋・京都の4都市の予約も開始される。プログラムの詳細や申し込みは公式ウェブサイトをチェックしてみてほしい。