「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」ヴィジュアル
マルタン・マルジェラの日本初となる大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」が、東京・九段下の九段ハウスで開催される。会期は4月11日〜29日。
1988年にジェニー・メレンズとともにパリで「Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)」を設立し、2008年に行われた20周年ショーを機にファッション界を離れ、ヴィジュアルアートに専念しているマルタン・マルジェラ。再利用、分解、変容といったテーマを継続して探究しており、「人間の身体」はいまもなお、その創作における重要なインスピレーション源となっている。

本展では、コラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ、映像作品など、多様な技法による作品を紹介する。
会場となる九段ハウスは、1927年に竣工したスペイン様式の洋館を改修した、会員制ビジネス・イノベーション拠点。旧山口萬吉邸として知られ、現在は登録有形文化財に指定されている。来場者は邸宅内の様々な部屋を巡りながら、親密な距離感のなかで作品を向き合う体験へと誘われる。展示構成とキュレーションは作家自身が手がけた。

マルジェラは、2000年に東京・恵比寿の歴史ある邸宅に、世界初となる「Maison Martin Margiela」の店舗をオープンし、浴室やキッチンを含む邸宅全体にコレクションを展示した。作家は実際に訪れた九段ハウスの佇まいや空気感に強い共鳴を覚え、この場所で作品を発表することを選んだという。
「再び東京に戻り、1927年に建てられたこの家で作品を見せられることを嬉しく思います。2000年のときと同じように、来場者が各部屋の親密な空間の中で作品と出会い、驚きを感じてもらえることを願っています」とコメントしている。
生活の痕跡が残る古い邸宅に作品を設えるという選択は、マルジェラにとって大切な「私的な空気感」を反映するものだという。「私は常に観察者であり、日常的な物や状況から強いインスピレーションを受けています」と語る作家の作品を特別な環境で鑑賞することのできる、貴重な機会となりそうだ。