公開日:2025年11月20日

スウェーデン美術黄金期の絵画が一堂に。上野・東京都美術館で「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」が開催へ

スウェーデン国立美術館が全面協力。スウェーデン絵画に特化した展覧会

「東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」ヴィジュアル

19世紀末〜20世紀の絵画を通して、自然とともに生きる北欧ならではの感性に迫る

スウェーデン絵画の名品が集う展覧会「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」が、東京・上野の東京都美術館で開催される。会期は2026年1月27日~4月12日。

本展は、スウェーデン美術黄金期の絵画を本格的に紹介する展覧会。スウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてスウェーデンで生み出された数々の絵画を通して、自然とともに豊かに生きる北欧ならではの感性に迫る。2026年の東京都美術館の開館100周年を記念する最初の特別展となる。

スウェーデン国立美術館

スウェーデンでは、1880年代から若い世代の芸術家たちがフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するレアリスムに傾倒した。やがて故郷へ帰った彼らは、19世紀後半、自国スウェーデンのアイデンティティを示す画題と、その表現にふさわしい方法を模索。フランスで学んだレアリスムや自然主義から離れて自身の感情や叙情的な雰囲気を重視した独自の表現方法を築き上げ、自然や身近な人々、あるいは日常のなかの輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出した。

展示作品はすべてスウェーデン人作家によるもの。巡回展も

会場では、そのようなスウェーデン美術の黄金期とされる1880年代から1915年にかけての作品を中心に紹介。展示作品はすべてスウェーデン人作家によるものとなり、スウェーデンの国民的画家カール・ラーション、劇作家としても知られるアウグスト・ストリンドバリをはじめ、スウェーデン絵画の名品が一堂に会する。展示は「自然」「光」「日常のかがやき」をキーワードに、現代のスウェーデンを象徴するウェルビーイングな暮らしのルーツも感じ取れるような内容となる。

近年、フランスやアメリカで大規模な展覧会が開催されるなど、世界的にも注目を集めるスウェーデン絵画。質・量ともに充実したコレクションを通じて、北欧美術の新たな魅力に触れることのできる機会になりそうだ。東京での会期終了後は、山口県立美術館(2026年4月28日~6月21日予定)、愛知県美術館(2026年7月9日~10月4日予定)への巡回も予定されている。

オリジナルコスチュームキューピー付きなど多彩な前売り券

なお本展では、グッズとセットになった前売りチケットも販売。スウェーデンの伝統工芸品であり「幸せを運ぶ馬」とも呼ばれる「ダーラナホース(Dalahäst)」の刺繍をあしらったオリジナルサウナハット付きチケットや、スウェーデンの公式民族衣装を纏ったオリジナルコスチュームキューピー付きチケットなどが用意されている。

オリジナルサウナハット
オリジナルコスチュームキューピー

さらに平日限定で、割引価格となる前売ペアチケットや、JUJU、日野聡が担当する音声ガイド引換券付きチケットも。販売は11月28日10:00から開始。詳細はオフィシャルサイトで確認してほしい。

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