Tokyo Art Beatでは有料会員向けの美術館割引サービス「ミューぽん」を、常時複数館を対象に提供している。ここでは、2026年1月に開催される「ミューぽん」対象の展覧会とその見どころを紹介! まだサービスを使ったことのないユーザーの皆様も、ぜひラインアップをチェックしてみてほしい。
1956年にチリのサンティアゴに⽣まれたアルフレド・ジャーは、建築と映像制作を学んだのち1982年に渡⽶、以後ニューヨークを拠点として国際的に活躍するアーティスト。社会の不均衡や世界各地で起きる地政学的な出来事に対する繊細な視点と真摯な調査に基づき、写真、映像、建築的なスケールの⽴体作品など、⾝体的体験を伴うインスタレーションを発表している。
本展では、ヒロシマ賞の第11回⽬の受賞者として広島の展覧会で依嘱された⼤型の作品をはじめ、1970年代の初期作品からジャーの作家活動を代表する作品、本展のための新作を出品する。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:1月21日〜3月29日
ミューぽんで200円OFF!
柳宗悦の晩年にあたる1950年代は、国立近代美術館で「抽象と幻想」展が開催されるなど、日本の美術界で抽象美術が大きな注目を集めた。そのようななか、柳は雑誌『心』に「抽象美について」(1957)を寄稿。「古くして新しい抽象美」について述べたこの一文は、『民藝』第63号での抽象紋特集(1958)に発展し、多くの図版を伴って特集された。本展では、特集に掲載された「抽象紋」の工芸を軸に構成し、柳が見た「抽象美」とは何かを探る。
会場:日本民藝館
会期:1月6日〜3月10日
ミューぽんで200円OFF!
近年、その画業に大きな注目が集まっている洋画家・髙島野十郎(1890〜1975)。福岡県久留米市に生まれ、旧制八高(現・名古屋大学)を経て東京帝国大学(現・東京大学)を卒業後、画家の道を選んだ。
ゆかりのある愛知県で初の個展となる本展は、過去最大規模の回顧展。「蝋燭」「月」などの主題を独特の写実的な筆致で描いた作品を通して、自らの理想と信念にひたすら忠実であり続けた髙島の知られざる芸術観をひもとく。大阪中之島美術館、宇都宮美術館などにも巡回予定。
会場:豊田市美術館
会期:1月6日〜3月15日
ミューぽんで100円OFF!
「新しき日本へ新しき花を発祥させるには根のない木を植えてはいけない」──東洋と西洋の文化的風土の違いを強く自覚し、そのうえで日本人としていかに油絵を描くべきかを追究し、大正〜昭和初期のモダンな都市文化を体現した画家、小出楢重。
小出は西洋美術由来のテーマを、日本に暮らす人々にとって実感できるものに生まれ変わらせた。そして、艶やかな発色、滑らかな絵肌、デフォルメと曲線を活かした伸びやかな造形を特徴とする、洗練された油彩画のスタイルを築き上げた。代表作を通してその全貌に迫る25年ぶりの回顧展。
会場:府中市美術館
会期:12月20日〜3月1日
ミューぽんで20%OFF!
イギリスの思想家トマス・モアの小説タイトルで、「どこにもない場所」を意味する「ユートピア」。同じくイギリスの社会思想家、ウィリアム・モリスは自著『ユートピアだより』の中で、暮らしと芸術の総合を唱え、いまここにある課題を見つめ、どこにもない理想を夢見た。
暮らしにまつわる過去をたずね、未来を夢みる様々な運動を、「ユートピア」と呼ぶ本展。そして「美しさ」にまつわる芸術、装飾工芸、建築デザインにテーマを絞り、暮らしのなかの「美しいユートピア」、歴史と未来を見つける。今和次郎の民家採集図、アントニン&ノエミ・レーモンドの群馬音楽センターの図面やデザイン画、磯崎新によるシルクスクリーン、靉光、麻生三郎、鶴岡政男、寺田政明、松本竣介の絵画などを展示。会場構成は建築コレクティブのGROUPが担当。
会場:パナソニック汐留美術館
会期:1月15日〜3月22日
ミューぽんで100円OFF!
こちらの記事では12月の「ミューぽん」が使えるおすすめ展覧会も公開中。開催中の展覧会も多いため、あわせてチェックしてほしい。