公開日:2026年3月23日

世田谷文学館で岩井俊二の大規模展や、やなせたかし展、ヤマザキマリ展など。2026年度の展覧会スケジュールが公開

松岡正剛『千夜千冊』を紹介する展示や、コレクション展「没後30年 宇野千代展」も

世田谷文学館

世田谷文学館の2026年度の展覧会スケジュールが発表された。東京・芦花公園に位置する世田谷文学館。1995年に東京23区では初の地域総合文学館として開館した。ここでは企画展を中心に、本年度に開催される展覧会のラインアップを紹介する。

「『本が世界、世界が本。』 松岡正剛 千夜千冊の贈りもの」」(4月18日~6月14日)

シーズン展示として1階文学サロンにて無料開催される本展は、独自の視点で世界を読み解く「編集工学」を確立した編集者・松岡正剛(1944〜2024)の代表的なプロジェクトのひとつである『千夜千冊』を、新たなかたちで紹介する展覧会だ。1冊の本から次なる1冊へとつながっていくなかで立ち上がる「本が世界、世界が本。」という体験を提供する。

松岡正剛 photo:Table Ensemble

企画展「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」(6月30日~9月6日)

漫画家、詩人、絵本作家、イラストレーター、デザイナー、編集者など多彩な活動を行ったやなせたかし(1919〜2013)の初の大規模巡回展が東京で開催。貴重な原画約200点を中心に、「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」という複数のテーマによって作品をひもとく。

『アンパンマン伝説』「ばいきんまん登場」 1997 © やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

「ヤマザキマリ展(仮題)」(10月3日~2027年2月7日)

漫画家・画家・文筆家のヤマザキマリは、代表作の『テルマエ・ロマエ』や手塚治虫文化賞大賞を受賞した『プリニウス』(とり・みき共著)などの漫画作品をはじめ、『国境のない生き方』『扉の向う側』などの自伝的エッセイ、人生論・芸術論を著した書籍など、幅広い作品で人気を博す。本展は、漫画原稿や油彩画作品などを展示するとともに、波乱万丈の人生経験から紡がれた言葉を多数紹介し、ヤマザキの世界観と人生観に迫る大規模展覧会となる。

ヤマザキマリ © ヤマザキマリ/スマイルカンパニー Photo_ノザワヒロミチ

「岩井俊二展(仮題)」(2027年3月6日~5月9日)

『Love Letter』(1995)や『スワロウテイル』(1996)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001)といった作品から近年の『キリエのうた』(2023)など多数の作品で知られる映画監督の岩井俊二。詩的な映像世界と、新たな表現手法や主題を追い求め、独自の作品群を生み出してきた。本展は、映画だけでなく、小説・音楽・絵画など多方面から岩井俊二の「物語世界」に迫る、初の大型企画展となる。

岩井俊二

世田谷文学館コレクション展「没後30年 宇野千代展」(前期:4月18日~9月6日、後期:9月26日~2027年3月28日)

『色ざんげ』『おはん』『生きて行く私』など、数々の名作を残した作家・宇野千代(1897〜1996)。若き日には、画家の東郷青児とともに世田谷の淡島に「コルビジェ風」のアトリエ付きの家を建てて暮らしたことでも知られる。本展は、2023年度に世田谷文学館に寄贈された宇野千代旧蔵の新資料を前期・後期に分け、年間を通して紹介するもの。前期は「恋と創作の若き日々」、後期は「わたしと生きて行く私」とのテーマが設けられている。

世田谷文学館コレクション展「没後30年 宇野千代展」ヴィジュアル

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