公開日:2025年10月18日

【入館無料】2025年11月3日(月)「文化の日」に無料公開される全国12の美術館・文化施設

コレクション展や常設展を中心に、全国の美術館や博物館の入場料が無料

© 国立西洋美術館

11月3日「文化の日」は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを主旨に、1948年に制定された国民の祝日。国内の美術館や博物館、文化施設の一部では、コレクション展や常設展を中心に入場料が無料になる。本記事では、そのなかから12館をピックアップ。この機会に、これまで訪れたことのない文化施設を巡ってみるのはいかがだろうか。

東京国立博物館

「東博コレクション展」

上野・東京国立博物館では、東博コレクション展(平常展)観覧料が無料になる(通常一般1000円)。東博コレクション展とは、本館、東洋館、平成館考古展示室、法隆寺宝物館、黒田記念館の5つの展示館で見られる平常展の総称。11月3日には「動物の仮面」「日韓国交正常化60周年」などの特集展示も行われる。

東京国立博物館の外観

国立西洋美術館

「国立西洋美術館 常設展」

松方コレクションをその軸として1959年に設立した国立西洋美術館では、常設展の観覧料が無料になる(通常一般500円)。11月3日には「フルーニング美術館・国立西洋美術館所蔵 フランドル聖人伝板絵―100年越しの“再会”」「物語る黒線たち――デューラー『三大書物』の木版画」というふたつの特集展示も行われる。

国立科学博物館

「常設展」

日本でもっとも歴史のある博物館のひとつであり、国立の唯一の総合科学博物館である同館では、常設展が無料で公開される(通常一般630円)。日本館、地球館のふたつの館で行われるコレクション展示のほか、企画展「学習マンガのひみつ」も観覧可能だ。

印刷博物館

「常設展」

小説家の京極夏彦が館長を務めていることでもお馴染みの印刷博物館では、常設展が無料公開の対象となる(通常一般500円)。「印刷の日本史」を中心に、「印刷の世界史」「印刷×技術」という3つのゾーンからなる常設展だが、当日は常設展の中の小企画として、「五館連携 蔦重手引草 あれもこれも蔦重!お江戸の名プロデューサー蔦屋重三郎」も開催中だ。

栃木県立美術館

「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」

栃木県立美術館では、「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」が無料公開の対象となる(通常一般1250円)。豊富な絵本原画コレクションを所蔵する宮城県美術館から、「ぐりとぐらのえんそく」をはじめとする約180点が紹介され、「絵本のひみつ」に迫るような機会となる。

横須賀美術館

「山本理顕展 コミュニティーと建築」

横須賀美術館では、同館を手がけた世界的建築家、山本理顕の個展が無料になる(通常一般2000円)。当日は同時開催されている「ブラチスラバからやってきた! 世界の絵本パレード」「2階ギャラリー・所蔵品による 小特集:朝井閑右衛門が描いた街と人間」も同時に見ることができるため、こちらもぜひ訪れてみてほしい。

神奈川県立近代美術館 葉山

「上田義彦 いつも世界は遠く、」

神奈川県立近代美術館 葉山では、写真家・上田義彦のの40年にわたる活動を500点の作品を通じて総覧する回顧展「上田義彦 いつも世界は遠く、」が無料公開の対象となる(通常一般1200円)。会場風景を作家の言葉とともに紹介するレポートはこちら

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

「川口起美雄 Thousands are Sailing」

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館では、「川口起美雄 Thousands are Sailing」が無料公開の対象となる(通常一般700円)。川口起美雄は、目に見えるものを描き、誰も見たことがない風景を現出する作家。広大な幻想の風景から、動植物など多様なモチーフの姿を借りた自画像、そしてより写実的な手法へと、ゆるやかに変化を続けながら、数多の人々とともに旅を続けてきた半世紀に及ぶ創作の軌跡を辿る。

京都国立近代美術館

「キュレトリアル・スタディズ16: 荒木悠 Reorienting ―100年前に海を渡った作家たちと―」

緑豊かな岡崎公園内にある京都国立近代美術館は、京都を中心とした西日本の美術や工芸、写真をはじめとするコレクションを所蔵している。今回は京都を拠点に活動するアーティスト・映画監督の荒木悠の作品と、同館のコレクションを重ね合わせながら紹介する「キュレトリアル・スタディズ16」、「コレクション展」が無料公開の対象となる(通常一般430円)。

国立国際美術館

「コレクション2」

大阪・中之島に位置する国立国際美術館は、1945年以降の国内外の現代アートを中心としたコレクションや、建築家のシーザー・ペリが手がけた完全地下型の美術館で知られている。今回は特集展示「21世紀の想像力」と通年展示「コレクション・ハイライト」の二部で構成されるコレクション展が無料公開の対象となる(通常一般430円)。

国立国際美術館 外観

兵庫県立美術館

「2025コレクション展Ⅰ ベスト・オブ・ベスト2025」

安藤忠雄建築としても知られる兵庫県立美術館では、「2025コレクション展Ⅰ ベスト・オブ・ベスト2025」が無料公開の対象となる(通常一般500円)。本年はEXPO2025大阪・関西万博、瀬戸内国際芸術祭2025に合わせて、通常より会期も長く設定され、同館の選りすぐりの作品が紹介されている。

広島市現代美術館

「鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」

広島市現代美術館では「鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」を含むすべての展覧会が無料公開の対象となる(通常一般1100円)。セクシュアリティをテーマとした作品で知られる鷹野だが、本展では作家の最新作を含む近年の動向も紹介される。東京都写真美術館で開催された本展のレポートはこちら

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